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違法競走型への移行と高年齢化

仲の良い不良少年同士が組織やルールといった従来スタイルに囚われずに、多くても十数名程度の小集団で適当に集まって散発的な暴走行為を行うケースが主流となった。これらでは、従来の「ヤンキースタイル」をしているケースは稀で、大集団となる傾向は見られない。また、バイクのアクセル音でリズムを刻むことを追求したり、ただ単に「乗りたい」というだけの共同危険型暴走族や、走りを重視するゼロヨンやドリフト族などの違法競走型暴走族に姿を変えつつあるなど、社会への反抗といった思想性や既存の特定集団への帰属意識は薄れている。1990年代以降は、違法競走型暴走族の存在感が相対的に増したことで、彼らが高速道路や山岳道路を占拠する状況が社会問題として取りざたされることが増えてきた。

一方で、地方では「ヤンキースタイル」が社会的反抗の様式として伝統的に残っている地域・集団もあり、ある種の「モラトリアム・ファッション」として共同危険型暴走族の形を取る少年が見られる。ただ、これらは1980年代の懐古趣味スタイルという位置付けで、個人が単なるファッションとしてそれを行っているに過ぎないケースも多く見られ、やはり思想背景は含まないものとなっている。

社会環境としても、地域の繁華街や観光地・イベントで周囲を威嚇するなどの行為への対策として、2002年に広島市で暴走族追放条例が施行[7]されたのを皮切りに、全国の自治体で暴走族の取り締まりを目的とする条例を制定する動きが広がった。2004年11月1日には、道路交通法改正により、共同危険行為の摘発に際して必要だった被害者の証言が不要となり、現場の警察官の現認のみで逮捕が可能となった。全国のグループ構成員の総数は、1982年の4万2510人をピークとしてその後は減り続け、2005年には1万5086人となっている。
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また、若者離れの影響により、従来であれば後輩を加入させることで「成人したら引退する」といった慣習があったとされる共同危険型暴走族では、既存構成員が成人になった後もずるずると所属し続けたり、勢力維持のために成人OBを呼び戻す例が増えるようになった。警視庁の調査結果によると、暴走族構成員の平均年齢は上がってきており、2006年では6割が成人であるとする統計もある。2000年前後からは、「旧車會」と称して、共同危険型暴走族を引退した後も楽しさを忘れられない者や、少年期に憧れながら加入していなかった者などの成人が集まり、自らの少年時代に新車だったバイク(現在では旧車)を改造して活動する成人版・共同危険型暴走族も現れるようになった。加えて違法競走型暴走族の場合は、もともと共同危険型暴走族よりも年齢層が高めな傾向がある。相対的に少年層よりもこれらの活動のほうが活発という地域も発生し、30歳代から40歳代の成人の検挙や、2008年には50歳代2人を含む暴走族グループが検挙されるなど[8]、暴走族の平均年齢を押し上げる要因となっている。

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2009年06月07日 09:52に投稿されたエントリーのページです。

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